平成30年度以降の活動は②へ

春うらら会 講演

 今回は、脳のリフレッシュと題して、認知症予防の観点からその理解と予防について話してきました。決して他人事ではない病について、参加者は熱心に聞きいっておられました。

 参加されている難病患者様お家族様、そしてボランティアの皆様、いつもありがとうございます。

平成29年度 難病従事者研修会 講演

 平成30年3月16日奈良県郡山総合庁舎にて、「想いをつなぐコミュニケーション」をテーマに講演をしてきました。

 詳細は、奈良県難病相談支援センターホームページよりご参照ください。新着情報の2018年4月9日をご覧いただくと資料がアップされています。

http://www.pref.nara.jp/item/195182.htm#moduleid19553

 

作業療法対象者からの素敵な贈りもの

 アテトーゼ型脳性麻痺の対象者から、素敵な贈りものを頂きました。60年間、脳性麻痺と付き合いながら苦楽を経験されてきた方ならではの深い詩に、こころを打たれます。事業部の和田OTが作曲し、STの松本さんが歌ってくれました。支援のあり方はさまざまですが、こうした配信も意味があるのかもしれませんね。ありがとうございました。

 

平成29年 スキルアップセミナー ⑫

「上肢機能障がいの介入につなげる胸郭・体幹へのアプローチ」

 今年度、最後のスキルアップセミナーは、OTにとってあまり馴染みのない体幹機能についての講義です。今回は、実技を交えて、臨床で上肢機能にアプローチする前に、どのように準備していくかという観点で講義してみました。上肢機能にアプローチすることの多いOTですが、体幹へのアプローチなどは教育課程でもあまり教わることのない分野かもしれません。しかし、円滑に上肢機能を発揮するためには、その土台となる体幹機能が大変重要です。特に高齢者にみられる姿勢アライメントの崩れは、全身の筋緊張や筋力を発揮する能力に大きな影響を及ぼします。今回は、体幹機能に関する基礎と実際にどのように上肢機能に影響するかを実技の中で体感して頂き、アプローチまで行いました。短時間での実技習得はかなり難しいものがありますが、日々の臨床で患者さんから発せられるサインを見逃さずに、治療を展開して頂ければと考えています。本日も準備に御尽力頂いた皆様、ありがとうございました。

 次年度もさらにグレードアップしたスキルアップセミナーを予定していますので、どうぞご参加の程よろしくお願い致します。

 

平成29年 スキルアップセミナー ⑪ 「作業に焦点を当てる」

 昨年度までは、前会長の大松慶子先生にお願いしていたテーマを、現副会長である東條秀則先生に依頼し、「作業」「参加」の用語の整理と意味を考える講義をして頂きました。OTにとって「参加」の支援は重要ですが、実際にどのように臨床展開していくかは難しいものです。長年の臨床経験から実際の作業療法を事例紹介の中で報告して頂き、OTの支援のあり方をご教示頂きました。活動にどんな意味があったのかを考え、その作業を支援することが作業療法士の支援そのものであることを再認識される内容であったと思います。今回も準備に御尽力頂いた皆様、ありがとうございました。

 

平成29年度 事業部セミナー ③ 「作業でつなぐ組織マネジメント」澤田辰徳先生

 行楽シーズン真っ只中、どこもかしこもイベント尽くしの11月5日、標題の研修会が行われました。遠路奈良まで、東京工科大学医療保健学部作業療法学科准教授の澤田辰徳先生にお越し頂きました。皆さんも周知の通り、昨年「作業で結ぶマネジメント」医学書院が出版されました。先生はその著者であり、昨年から講演依頼を行っていた超多忙で有能な作業療法士です。研修会は、タイトルにあるマネジメントに留まらず、「作業」「作業を大切にする意味」「評価」「リーダーシップ」「目標設定」「臨床」等々、澤田先生の巧みな講演術に没頭しているうちに終焉を迎えるあっという間の180分でした。「共創」という澤田先生の好きな言葉に込められた意味が伝わる、この書籍を是非ご一読ください。今日も運営協力して頂いた皆さん、ありがとうございました。

平成29年 スキルアップセミナー ⑩

「手指機能障害への作業療法Ⅱ」

 手指機能障害の第2回目は、橈骨遠位端骨折や上肢骨折の事例を通して、レントゲン画像の解釈や治療戦略、アプローチを中心に講義して頂きました。整形疾患だけに留まりませんが、拘縮は患者さんお今後の生活に大きな影響を及ぼします。拘縮予防の観点からも、術式を考慮した上でリスクをイメージしながら運動を施すことはOTにとって必要不可欠な介入です。多くの動画を提示し、分かりやすく御講義頂いた毛利先生に感謝申し上げます。ありがとうございました。今回も、準備から運営まで御尽力頂いた皆様、ありがとうございました。

 

平成29年度 スキルアップセミナー ⑨ 「手指機能障害への作業療法Ⅰ」

 白鳳短期大学の毛利陽介先生を迎え、標題の講義をして頂きました。臨床家の治療介入には、機能解剖の知識が必須であるため、今回も手根骨の触診から、手に蛍光ペンで書いて筋腱の走行を確認するなど、参加型の講義を展開されました。スライド講義では、実際の事例動画を観て、イメージを高めながら講義をして頂いたことで、よりスムーズに学習できたのではないでしょうか。来週は手指機能第2弾として、レントゲン画像等も講義して頂けるようです。ぜひ、ご参加ください。今日も会場準備から片付けまで、御尽力頂いた皆さん、ありがとうございました。

 

第37回近畿作業療法学会

 奈良開催の近畿学会では、口頭での発表とポスター発表を設け、さらにその座長には、これからが期待される若手の作業療法士を抜擢するという、人材育成も見据えた学会運営を目指しました。講演のテーマである「作業を考える」については、吉川ひろみ先生の「作業の意味をどう考えるか」を筆頭に、教育講演でも作業について考える機会を設けて頂きました。知れば知るほど深い作業療法ですが、今後もこれを機に近畿の各士会で作業について議論がなされることを期待しています。皆さん、お疲れさまでした。

 

近畿作業療法士連絡協議会会議出席

 恒例の近畿学会前日、定例会議に出席しています。連携4事業に関する報告と近畿2府4県の士会間での検討・審議事項を話し合い、夜は近畿学会の講師陣も交えて、懇親会を行いました。「近畿はひとつ」を合言葉に、今後も全国に誇る近畿作業療法士連絡協議会であり続けたいと考えています。是非、明日の近畿学会での連携4事業報告を聞いて頂ければと思います。

 

平成29年度 スキルアップセミナー ⑧

「脳卒中後の麻痺側上肢に対する課題志向型練習の実際」

 前回のスキルアップセミナーに続いて、新規講師の第四弾として西大和リハビリテーション病院の塩田大地先生を迎え、会員のセミナーニーズの高い中枢系作業療法の講義をして頂きました。塩田先生は、10月に行われる近畿学会の準備委員としても活躍して頂いており、今後も若手のホープとして県士会を牽引して頂きたい一人です。

 セミナーでは、脳卒中後の運動機能の回復と運動療法やガイドラインの紹介を交えた課題志向型トレーニングの概論から、運動学習の理論をもとに課題の難易度やフィードバック、そして実際の進め方を講義して頂きました。改めて上肢機能訓練における目標設定の大切さを感じる機会になったのではないでしょうか。今回も、セミナー開催にご協力頂いた皆様、ありがとうございました。

 

パーキンソン病友の会奈良支部 アウトリーチ

 今日は、かつて全国で最も小さな町として知られたA町に訪問してきました。円背姿勢が著明にみられる方で、不良姿勢の方に特徴的な胃部不快感を訴えられていました。逆流性食道炎の症状が疑われるため、不良姿勢と症状との関連性を説明するところからスタートしました。もちろん褥瘡のリスクを考慮したマットレス等環境調整についても説明し、いつも通り、身体機能評価と他の環境評価を行い、本人様家族様に説明をします。今回は、玄関上がり框の段差昇降について相談を受け、福祉用具の選定と商品の説明まで行い、担当ケアマネから福祉用具代理店への連絡等、ひと通りの流れを説明し、終了しました。パーキンソン病を患いながらも聡明で豊かな人生を送られている姿に在宅生活の素晴らしさを感じた訪問となりました。本日も、ありがとうございました。

 

パーキンソン病友の会奈良支部 アウトリーチ

 今回は、以前にこのブログでもアップしている「パーキンソング」の作詞者宅に訪問してきました。今夏、下肢の筋力低下からADL低下が目立ち、相談を受けました。すでに訪問リハサービスや通所リハサービスの拡大に向けて動かれているので、こちらから改めて行う指導はありませんでしたが、リース機器の使用法とシーティングについて、助言させて頂きました。

 最後に、当事業部の作曲者である和田OTのギター演奏と共に、パーキンソングを歌って頂きました。何より美しい笑顔がみられ、OTらしい時間が過ごせたようです。ご興味のある方は是非ご覧ください(ご本人様より同意を得ています)。

 

平成29年度 事業部セミナー② 「認知症者の暮らしを支える支援 ~作業療法士の支援と役割~」松浦篤子先生

 平成29年度事業部セミナー第2弾は、熊本県荒尾市の認知症初期集中支援チームで活躍されている、荒尾こころの郷病院作業療法士の松浦篤子先生をお迎えし、標記のセミナーを開催致しました。認知症初期集中支援チームは、厚労省が2013年度に全国14か所でモデル事業を開始し、2018年は全国の市町村で実施されることが公表されています。看護師や介護福祉士などの専門職及び専門医で構成されたチームで、6ヵ月を目安に集中的に支援を進めていくのですが、他職種の中で作業療法士の存在意義を示しながらパフォーマンスを発揮することは容易いことではありません。今回の研修では、その支援に必要な知識と戦略、そして現在も臨床家である松浦先生ならではの対象者への介入についてご講演頂きました。作業療法士の巧みな声掛けやかかわり方のコツ、事例の動画やADLの具体的な支援のポイント、事例紹介からの支援の検討など、多くの学びにつながったと思います。遠方よりお越し頂いた松浦先生、本研修会の運営にご協力頂いた皆様、ありがとうございました。

平成29年度 スキルアップセミナー⑦ 「読み書きの問題に対する作業療法支援」

 今日は、スキルアップセミナーの新規第三弾です。これまでは、発達系作業療法のテーマを取り上げることはできなかったのですが、今年やっと発達関連の研修を開催することが出来ました。白鳳短期大学の高畑脩平先生を迎え、標題のセミナーを開催しました。臨床の疑問から、その解決のために学習と研究に取り組み、先行報告されたさまざまな神経科学の知見をベースとした臨床を展開しておられるところに大変感銘を受けました。作業療法士の介入には必ず脳神経科学の観点は必須です。参加された皆様に大きな刺激となったことと思います。今回のセミナーでご協力頂いた皆様、ありがとうございました。

平成29年度 スキルアップセミナー⑥「認知症と作業療法~行動・心理症状の捉え方~」

 新規講座の第二弾として、秋津鴻池病院の千葉亜紀講師を迎え、病院での精神科作業療法からデイケア、訪問まで、豊富な経験をもとに構築された作業療法を惜しみなくご教示頂きました。

 グループワークでは、事例からBPSDや生活上の課題を抽出し、できること・意味のある作業を探すディスカッションと支援のポイントを検討しました。後半には、実際の訪問場面でのアプローチや課題などを紹介して頂き、学びの多い機会となりました。前回に続き講師は、主婦として・母親としての顔をもち、そして臨床家としても御活躍されている方々です。仕事と家庭の両立を実現することは簡単ではありませんが、県士会執行部としては、清藤先生千葉先生のように女性作業療法士が活躍できる環境を作っていければと考えています。今回も御協力頂いた皆様、ありがとうございました。

神経難病コミュニケーション支援機器17 ③

 今回は、コミュニケーション支援機器に精通された業者様と意思伝達装置のTCスキャンを試行してきました。すでにPCEyeminiを使用されていることから、その操作性には問題なく、スムーズに操作され、手部でのスイッチ操作と視線入力の併用を希望され、いずれも問題なく操作可能で、新たなQOLの拡大が図れそうな印象を持ちました。今後は申請の上、うまく納品されることを望んでいます。御同行ありがとうございました。

 

平成29年度 スキルアップセミナー ⑤ 「老年期の作業療法~医療・介護連携を見据えた取り組み~」

 本年度のスキルアップセミナーは、4名の新規講師に依頼しています。その第一弾として介護老人保健施設 鴻池荘の清藤怜子先生を迎え、介護保険領域での臨床経験をもとに培われた、ひとの生活を支援する専門職として、医療・介護の連携について、講演して頂きました。内容は、介護保険領域の理念と役割、地域での連携、症例紹介を交えた作業療法実践について講義され、介護予防に向けた利用者への主体性を重視した取り組み、OTにとって大切な活動・参加を学習しました。今回も、研修会運営に御尽力頂いた皆様、ありがとうございました。

 

パーキンソン病友の会奈良支部 アウトリーチ

 今年4月のひまわり会で講演させて頂いたのをきっかけに、アウトリーチの声がかかり、訪問してきました。数年前には在宅訪問療養相談に同行されていた方ですが、徐々にパーキンソン症状が進行され、特に動作緩慢やONOFF症状が著明にみられました。現状のサービスは継続しつつ、姿勢アライメントの崩れや拘縮に対する訪問リハの利用を提案し、加えて処方通りの内服を促して参りました。時に第3者の助言が入力されやすいことがあるのですが、今回の訪問はまさにその通りに事が進んだケースでした。同行して頂いた役員の方、ケアマネ様、訪問を了承して頂いたご家族様、ありがとうございました。

 

平成29年度 スキルアップセミナー ④ 「作業療法の現場で活かせる物理療法~神経筋電気刺激を中心に~」

 本日、3つ目の県士会業務はスキルアップセミナーです。前回に引き続き、西大和リハビリテーション病院の北別府先生に標題の講義をして頂きました。近年、電気刺激療法を用いたリハビリテーションは徐々に増えている印象ですが、皆様の施設ではいかがでしょうか。

 北別府先生のセミナーは、基礎知識の整理から先行研究の引用まで、セラピストに必要な情報を整理して伝え、実践に活かすという理想的な講義を展開して頂けています。実際に機器を用いて、被検者の刺激部位を特定するところから、参加者が手に取って試行するまで、自身の研究事例の紹介も含めて、説得力のある豊富な内容でした。受講者も多くの学びの機会になったと思います。今回も会場の準備等に御尽力頂いた皆様、そして研修会をサポートして頂いた皆様、ありがとうございました。

 

神経難病コミュニケーション支援機器 18 ①

 今回は、現状に応じたコミュニケーション方法とその支援について知りたいと仰る患者様宅へ訪問してきました。山間部に在住されているため、私のスマホは圏外を久しぶりに圏外を示しています。上肢機能障害から進行されている患者様ですが、現状では口頭でのコミュニケーション良好で体幹下肢機能は良好な様子です。私としては、早期に一度ご相談を頂けると、その後進行時にコミュニケーション手段の選択肢の幅が生まれるため、大変ありがたいところです。今回は、電話したいという要望に対し、NTTの福祉電話の紹介やスマホのiPhone・android各種の外部操作の特徴や方法を提示させて頂きました。さらに意思伝達装置の試行希望があったので、後日保健所にてレンタルして頂いた機器を試すことになりました。その際は、訪問リハの先生にもご協力頂くことになりますが、どうぞよろしくお願い致します。

 

神経難病コミュニケーション支援機器17 ②

 前回訪問時に、伝えていたNPPV装着時に頚部を回旋して押すスイッチブザーの試作品のデモに伺いました。また離床時、車椅子座位でPCを操作する際の視線入力装置Tobii Eye tracker 4Cを持参し試行して頂きました。若年の患者様でパソコン操作に精通されていることもあり、すぐに操作に慣れ、機器の特性を掴んでおられました。臥位で使うブザースイッチについては、今回はスマホアームを固定具に用い、ワイヤレスチャイムを装着、調整後スムーズにスイッチを頚部の回旋動作で押すことが可能になりました。

 次回は、意思伝達装置のTCスキャンを業者様とデモ機施行予定です。今日もありがとうございました。

 

平成29年度 スキルアップセミナー ③ 「脳卒中患者の上肢麻痺に対する作業療法」

 標題の研修会は、今年も西大和リハビリテーション病院の北別府先生(新婚ほやほや)にお願いし、今年も好評のうちに終了しています。講義の中で、脳卒中患者の支援に必要な基礎知識から訓練の課題設定、フィードバックに至るまで、先行研究の引用、経験に裏付けられた細やかな環境設定を画像と共にご教示頂きました。近年作業療法士が行う訓練の在り方に疑問をもつことが増えてきていましたが、若手のOT達が非常に参考になる臨床家らしい姿を学ぶ機会になったのではないでしょうか。本研修会に御尽力頂いた皆様、ありがとうございました。

 

 近畿作業療法士連絡協議会出席

 年3回の定例会議に出席して参りました。当士会からは、先週の総会にて新たに会長に就任された西井会長、東條副会長、松本近畿学会実行委員長、大西副会長、毛利事務局長が出席しています。近畿連絡協議会で取り組んでいる連携4事業については、近畿学会でランチョンセミナーの中で報告されますので、皆さん近畿学会in奈良10月1日へ是非お越しください。

 

神経難病コミュニケーション支援機器17 ①

 若年のALS患者様宅に訪問してきました。保健師様より、NPPV装着時、ブザーを押すことが難しいとのことで相談を受け訪問したのですが、すでにPCEye Miniが導入されており、最近の視線入力関連機器の勢いに驚かされました。

 ブザーについては、背臥位頚部正中位で、こめかみで押せるスイッチ+アームを提案し、後日、訪問時に試行することとなりました。

 患者様は、以前、座位で使用していたPCを操作したい希望があり、比較的安価で購入可能なTobii Eye tracker 4Cを利用できないか?とのことで、次回訪問時、試行することになりました。

 発症からの期間が長く、長期に渡って療養生活を送られている患者様については、可能な範囲で希望に沿った支援が出来ればと考えています。今回の訪問を調整して頂いた保健師様、同席して頂いた訪問看護事業所様、ご家族様、ありがとうございました。

 

平成29年度 スキルアップセミナー② 「高次脳機能障害の基礎知識と治療介入Ⅱ」

 前回に引き続き、天理よろづ相談所病院前岡先生に高次脳第2弾をお願いしています。事例評価のスライドに加えて、臨床動画を盛り込んだ事例紹介では、スクリーンから目を離せない講義を展開して頂きました。動画には、さまざまなテストバッテリーの様子も盛り込まれ、評価から得られた情報をもとに、どのように治療戦略を立てるのかを具体的に説明して頂きました。治療戦略の立て方は、テキストによってもさまざまで、テキストに書かれた内容を訓練していれば正しいというものでもありません。いかに患者様個別の状態を見極め、その時々に必要な治療を施せるのかは、作業療法士が自己研鑽するしかないと思います。今日のような実践的な研修会は良いですね。今日もセミナー開催にあたり、ご協力頂いた皆さん、そして前岡先生、ありがとうございました。

 

5月20日~21日 第15回 IT機器レンタル事業「作業療法士が行うIT活用支援説明会」日本作業療法士協会・奈良県作業療法士会共催研修会

 皆さんは、IT機器というと別次元の世界を連想されるかもしれませんが、今や巷に溢れ、日々使いこなしているのがIT機器です。スマホなどは、そん典型例でインターネットを介して端末機器を用いて、さまざまな操作が可能になります。今回の研修会は、OT協会が行っているIT機器レンタル事業「作業療法士が行うIT活用支援説明会」を2年前に依頼し、実現に至った次第です。

 研修会では、さまざまな意思伝達装置やスイッチ類に触れ、PCを用いた支援方法の紹介と新たなコミュニケーション支援機器の体験、あそびにつながる支援機器の数々を知る内容になっています。13名のエキスパートを迎え、発達領域から成人に至る各疾患の患者様に対するアプローチを御教示頂きました。OTのちょっとした知識で、患者様の世界を劇的に広げることができるかもしれません。是非、皆さんも他人事ではなく、IT機器に触れてみてはいかがでしょうか?

平成29年度 スキルアップセミナー①

「高次脳機能障害の基礎知識と治療介入Ⅰ」

 今年度も天理よろづ相談所病院の前岡先生い高次脳をお任せしています。実際にどのように評価するかを提示しながら、今日は高次脳機能障害に対する戦略を立てるうえで必要な基礎知識をご教示頂きました。次回は、より実践的な講義が聞けると思いますので、是非ご参加ください。

奈良ひまわり会 講演会

 奈良県作業療法士会では、家族会の支援としてパーキンソン病友の会奈良支部の方を対象としたアウトリーチを行っています。「在宅療養相談」と呼ばれるこのアウトリーチでは、保健所や難病支援センターに出向くことの出来ない方々の在宅生活上の困りごとや不具合について、自宅に訪問して助言等を行います。

 今回は、今までに言ってきた在宅療養相談から得られた相談内容について、スライドを用いて紹介し、情報共有をと企画されました。スライドの中には、億劫になりがちな「運動」の必要性も盛り込み、サービスを利用しながら能力を維持して頂こうと配慮した内容で進めました。あっという間の90分でしたが、終了後、どんなリハビリが良いの?といった質問が多く得られ、実りのある時間となりました。作業療法のアピールにもなる機会となり、OTとしては有意義な講演会となり良かったです。

 

神経難病コミュニケーション機器支援16 ①

 今回は、保健師様よりご相談を頂いていたALS患者様宅に訪問してきました。軽介助で起立、歩行は可能ですが、発話困難、両上肢機能障害を呈す患者様です。ご家族様の意向で、「OriHime eye」をリースされており、実際の操作を拝見しました。座卓にセットし、座椅子に仙骨座りの不良姿勢で操作されています。訪問リハではすでに入っておられますが、リクライニング車椅子やベッドの福祉機器リースもされていません。普段は布団を敷いて眠られるそうですが、右側臥位で就寝されるため、起床時には左頚部痛が出現すると仰います。訪問サービスの役割とは何なのかを考えさせられる機会ともなりました。

 ご本人様は、意思伝達に機器を用いたいと明確なデマンドを提示されていますので、今回は、接点型のスイッチを使用してのフリーソフト(意思伝達装置)も紹介し、試行して頂くことになりました。また後日、他の視線入力装置の紹介も進めていきたいと思います。加えて、環境面の助言も行い、保健師様からケアマネ様に連絡して頂くことになりました。今回も御配慮頂いた保健師様、ありがとうございました。

 

神経難病コミュニケーション機器支援15 ④

 今日は、業者様と同行し、機器購入までの評価と申請に至るプロセスについて話して頂きました。就学前のお子様にとって、IT機器の公費購入はそれなりの壁があります。行政との申請に関するやり取りは、専門の業者様にお任せし、今回は訪問終了です。

 

 

神経難病コミュニケーション機器支援15 ③

 今回の訪問では、超小型のタクトスイッチを持参し、母指対立筋の収縮によるスイッチ操作を試行してみました。母指示指間ウエブスペースの確保が難しいことや微弱な母指対立筋筋力により、適合は難しそうです。未だ、スイッチが定まらない現状は課題ですが、次回ご希望されているレッツチャット購入に向けた評価と申請に関する提案を業者様よりして頂くことになり、本日は終了です。

 

4月20日~22日 バリアフリー展「生活の中のちょっと困ったこと相談コーナー」

 今年も盛大にバリアフリー展が開催され,近畿作業療法士連絡協議会にて取り組んでいる相談ブースでの活動も無事終了致しました.

 今年から新体制で臨んだバリアフリー展ですが,今後も若い世代を含め,盛り上げていきたいと思います.

 

平成29年度 事業部セミナー① 

「高次脳機能と運転適性」藤田佳男先生

 今年度初回の事業部セミナーは、千葉県立保健医療大学健康科学部リハビリテーション学科作業療法学専攻准教授の藤田佳男先生をお招きし、標記の研修会を実施しました。藤田先生は、リハ専門職でおそらく唯一人、教習指導員の資格をもつ作業療法士で、運転関連の研究を続けられている第一人者です。

 近年、高次脳機能障害を中心とする脳損傷者に対する自動車運転再開の相談・指導のニーズは増加傾向にあります。運転という作業は、認知予測判断操作の繰り返しを行う高度な作業であり、対象者によって運転する環境や文脈が異なるため、運転適性を判断することは非常に難しいのが現状です。仕事余暇役割の遂行といった参加を支援するOTとしては、安易に社会参加を制限する免許の返納等は避けたい思いもあります。今回の研修会では、ひとつの検査を行っただけで運転適性を図るというものではなく、社会的背景やリスク認知、そして高次脳機能障害を含めた複合的な視点で運転適性をみていく必要があることをご教示頂きました。

 実車指導の動画も紹介して頂きましたが、高次脳機能検査では問題ありとされないケースでも、見通しの悪い交差点で確認しない、右折の指示をされても入力されない、赤信号を確認しないなどの事故に直結する場面を目の当たりにし、改めて「運転」という作業の難しさを感じました。また、近年メディアでも周知されつつある周辺視野については、先行研究だけでなく、自らプログラミングし製作された有効視野検査を用いた研究で、有効視野得点と実車試験の相関を示されたデータも紹介して頂きました。近畿他府県からも多くの参加者が得られ、濃密な研修会を終えることができました。遠方よりお越し頂いた藤田先生、準備に御尽力頂いた皆様、誠にありがとうございました。

 

奈良市介護認定審査会 総会及び委嘱式

 新年度に入り、奈良市介護認定審査会の総会兼委員委嘱式が行われました。OT士会からは、西井副会長と大西が代表として参加し、仲川げん奈良市長から委嘱状を受け取りました。介護保険制度の根幹となる要介護認定の審査判定には、各団体より総勢120名の委員が携わり、福祉行政の推進に寄与しています。奈良県作業療法士会の代表として、丁寧に職務を全うしたいと思います。

 

神経難病コミュニケーション支援機器14 ⑤

 今日は朝からiPadのボイスオーバー機能の試行と、Skypeを利用して患者会の方と交流を図ることを目的に訪問しました。iPadの操作では、示指PIPjt背側でのポイントタッチは体性感覚処理の難しさで不適応となり、オートスキャンを用いたナレーター機能でスイッチングする方が望ましいという結果が得られました。しかし、肝心のワイヤレススイッチがうまく起動せず、加えてスキャン速度の設定がうまく調整できず、デモ使用とまで到達できませんでした。そのため、次回、再度iPadの試行を行うこととなりました。Skypeについては、当事者の会代表者とビデオ通話を行うことができ、今後、他のメンバーとも交流が図れることとなり、社会参加の第一歩となりました。ご協力頂いた皆様、ありがとうございました。

 

神経難病コミュニケーション支援機器15 ②

 スイッチを押した時に「カチッ」という感覚が得られ、且つ他4指で把握しながら母指で押すスイッチを作成し、持参して試行してみました。このサイズでもまだ大きいのかというのが感想で、残念ながら適合と言えるレベルには至りませんでした。今回、手に触れてみて分かったことですが、イントリンシックプラスポジションでの拘縮があることが発覚しました。この機会に、スイッチングの方法を改め、次回は、母指に固定するタイプのスイッチを検討したいと思います。快く受け入れて頂いている皆様、いつもありがとうございます。

平成29年度 事業部活動報告開始

神経難病コミュニケーション支援機器15 ①

 今回は、幼児のスイッチ入力について相談を受け訪問してきました。通常、我々が用いるスイッチは成人を対象にしたものが多く、小柄なお子様を対象とした製品自体、少ないのが現状です。さらに発育の観点も踏まえて、さまざまな検討項目を整理しつつスイッチを選択する必要があります。5㎝サイズの手の大きさに適合するスイッチで、微力で反応し、且つスイッチを押した感覚フィードバックが中枢に入力されるようなスイッチを検討しなければなりません。安易にPPSスイッチを用いる選択肢もあるのですが、それでは中枢と固有感覚受容器の入出力が育まれません。次回訪問までに、検討して再訪問したいと思います。関係者の皆様、よろしくお願い致します。

 

神経難病コムニケーション支援機器14 ④

 皆さんは、Skypeをご利用されたことがありますか?ほとんどの方がスマホを持ち、Lineで連絡する時代に、ネットを介してビデオ通話など必要があるのかと考える人もいるかもしれません。しかし、このSkypeによるビデオ通話が、感動を覚えるほど活かされる場面を目の当たりにする機会がありましたので報告します。

 その前に、今回は、ジョイスティックマウスでパソコン操作を試みるのが目的で訪問したので、まずはそちらから報告します。患者様は、レバーを用いて巧みに電動車いすを操作されます。そのため、ジョイスティックマウスが使えるのではと持参したのですが、スティック部分の柄を長くしても外転方向への操作は難しいことが分かりました。操作方法については、もう少し、スティックの工夫が必要になるので、改良して出直します。

 その後、Skypeの設定を行い、まずは別の場所に待機してくれている事業部スタッフとのやり取りを試します。うまく利用できたことをきっかけに、その勢いで音信不通となっていた患者会の方へ連絡してみました。すると、タイミングよくつながり、Skypeも利用されていることが分かったため、後日ビデオ通話することを約束できました。事例・家族共に感動の再会に近い交流が図れ、涙ぐまれる一幕もみられました。以前は、患者会にも参加されていただけに、不参加及び音信不通になっていたこの数年は、大変つらい思いをされていたことと思います。このような橋渡しが少しでも患者様の心の支えになるのであれば、「参加」を支援するOTにとっても意味のある作業になったのではと考えさせられる出来事でした。仕事終わりの時間に、訪問を快く受け入れて頂いた患者様・ご家族様に感謝申し上げます。

 

神経難病患者家族会 春うらら会

 在宅でどのようなサービスが使えるのか話してほしいという要望を頂き、これからの医療介護の動向も含めて講演会を実施致しました。日本の現状と抱える課題について整理し、平成30年度の医療介護保険同時改定にて取り上げられる項目について理解を深めました。また、障害者総合支援法について振り返り、利用できるサービスの確認をしました。意見交換会では、制度の狭間で苦労されてきた患者様であるからこそ言えるご意見も頂戴し、我々も国や県、市町村に進言できるチカラを身につけねばと考えさせられる日となりました。このような機会を提供して頂いたボランティアの皆様、ありがとうございました。

 

平成28年度事業部研修会③ 「肩関節機能障害へのアプローチ」

 回復期病棟にて365日リハが推奨されてから、県士会では日曜開催の研修会は減少傾向にありました。しかし、昨年の肩関節研修会にて、「もっと実技を」という声にお応えし、時間的な猶予をもてる日曜日開催の標記研修会を行いました。12時半開催の17時45分終了という、受講者参加型のハードな研修会となりました。基本的な解剖学の視点とその理論的背景を一部紹介しながら、実技ではパートナーを度々変更し、体格の異なる身体に触れ、実技を進める構成で進めました。あっという間の5時間で、疲労困憊になられたことと思いますが、研修会で得た技術をすぐ実践し、それを後輩に伝えていくという依頼をして研修会を締めくくりました。

 我々は作業遂行を支援する作業療法士ですが、医療機関ではまだまだ身体的な治療が求められることから、そうしたオーダーにしっかり応える技術が必要です。そうした要望にきちんと結果を出し、作業遂行を支援するからこそ、多職種から認められる存在になれるのです。作業療法士であるからこそ、広くニーズに応えられるように知識技術の研鑽に努めましょう。準備にあたってくれた皆さん、当日御尽力頂いたスタッフの皆さん、ありがとうございました。今年度の事業部活動(研修会)は終了となります。今年度もご支援ありがとうございました。

 

神経難病コミュニケーション支援機器講座

 森之宮医療大学にて、コミュニケーション支援に携わるスタッフを対象に、ステップアップ講座が開催されました。本研修会では、各種スイッチ・スイッチコントローラー・ワイヤレスコールの作成から、タブレット操作の学習、視線入力他機器体験を主体的に取り組み、日頃の支援につなげるという濃密な内容でした。さらに、スイッチ他パソコン周辺機器を活用しながら、充実した在宅生活を過ごされている患者様と、Skypeを利用して交流し、生活環境を実際に紹介して頂けたことで、セラピストとしてのモチベーション向上につながる知見が得られました。我々は、勉強あるのみですね…。

 

特別教育支援委員会 「K式発達検査の解釈とその検査結果を作業療法に役立てる視点」

 奈良県士会発達系作業療法研修会として、ハートランドしぎさんにて標記研修会が行われました。ゆめ畑の古木先生と心理相談員の前田氏を迎え、母子保健領域で主に用いられているK式発達検査についての見識を深め、OTとして結果をどのように解釈し、作業療法に活かすのかという内容でした。

 19時開催の研修会にもかかわらず、50名を超える参加者が来場され、OT以外にも保育士やSTの先生方も参加されました。経験豊かな両講師の講義は、受講者にとって有意義な研修会となったことと思います。

 県内にて、個別での発達支援をされているOTはおられますが、奈良県作業療法士会としての発達関連事業への参画は乏しい状況は否めません。今後多くの作業療法士に、奈良県士会としての活動を拡大して頂ければと思います。研修会の準備から会場設営まで、御尽力頂いた皆様、ありがとうございました。

 

神経難病コミュニケーション機器支援14 ③

 今日は、windowsの音声入力、ナレーター機能を試しに訪問しました。視覚入力が難しく、手指の拘縮と身体機能制限があり、さらに知覚入力まで制限されていく病と向き合っておられる姿には、いつも敬服の至りです。スピーチカニューレでは、音声入力の際、空気の漏れがみられることから、どうしても誤入力になってしまいます。ナレーター機能は、マウス操作さえクリアできれば、ニュースのトピックスだけでも知りたいというデマンドに応えられそうです。今日はマウス操作様の上肢機能の特性を観て、次回マウスを持参してトライしたいと思います。期待に応えられず、申し訳ありません。出直します。

 

平成28年度 スキルアップセミナー⑩-2 「肩関節機能障害へのアプローチ」

 前回の肩関節機能障害へのアプローチに引き続き、今回は秋津鴻池病院の大西事業部長を講師に、実践編として実技を中心とした研修会が行われました。内容は、臨床で経験しがちな疼痛やアライメント不良から生じる二次的な症状に対して、どのようにアプローチするか、実技デモと実践を繰り返し、講師や協力スタッフが随時巡回しながら確認するという流れで90分を終えました。今回は、すべての手技を網羅するには時間的制約があり、消化不良となってしまった受講者も多かったのではないでしょうか。

 肩関節機能障害へのアプローチは難しいというのが率直な印象かと思いますが、OTであればきちんとアプローチできるようになって頂きたいと思っていますので、年度内に再度、研修会を開催したいと考えています。ひとまず、今年度のスキルアップセミナーは終了となります。お世話になったみなさま、ご協力ありがとうございました。

 

現職者選択研修 身体障害領域 IN 奈良

 今回は、教育部の活動について紹介致します。奈良県士会事業部では、ブログ等で活動報告をしており、少なからず、対外的な役割と研修会運営を行っているということが少しずつ知られていることと思います。しかし、教育部はまだブログ等の作成に至っておらず、その活動が見えにくいところがあるかもしれません。そこで紹介したいのですが、簡単にいうと皆さんが持たれている生涯教育手帳の管理が主要な業務となるため、そのような辛く地味な事務作業を担ってくれているのが木納先生率いる教育部なのです。

 まず、現職者共通研修の10テーマを毎年運営するため、講師の選定、依頼、公文書の発行、日程及び会場調整、当日の運営、手帳の押印・管理・エクセルファイル作成にて協会へ登録、年間実績のOT協会への提出・アンケート集約など、多くの作業が必要となります。加えて、現職者選択研修についても毎年1テーマ運営しなければなりませんので、その4コマ分の準備が必要になります。他にもまだまだありますが、大まかにみてこれだけの作業を担ってくれている教育部員がいるからこそ、OT協会の、そして県士会の生涯教育推進制度運営が成り立っているのです。県士会の皆さんもたまには、教育部員にねぎらいの言葉をかけてあげてくださいね。

 さて、今年の奈良担当の選択研修は、身障領域となっており、秋津鴻池病院の東條副会長に概論を、同じく秋津鴻池病院の大西事業部長に呼吸循環神経難病を、手外科について白鳳短期大学の毛利先生に、脳卒中について西大和リハビリテーション病院の北別府先生に講師をお任せし、滞りなく研修会が行われました。60名近い近畿各府県士会からの受講者が得られ、実りある学習機会となったようです。今回の運営に携わられた皆さん、お疲れ様でした。

 

平成28年度 スキルアップセミナー⑩-1 「肩関節機能障害へのアプローチ」

 いよいよ今年度のスキルアップセミナーmp最後のテーマを迎えました。今回は、秋津鴻池病院の石橋認定作業療法士を講師に迎え、標記の研修会が行われました。作業療法士の養成課程では、短い期間に多くの内容を広く浅く教える傾向にあり、例えば肩甲上腕関節の動かし方などについて、きちんと教育されていない印象を受けます。そのため、臨床に出てからの学習が必要になるのですが、近年若手のアプローチをみていると、ただ何となく触っている感が否めません。まずは、基礎的な解剖学を知り、触知して治療するという流れを再確認・学習する機会を持って頂く目的で、今年復活したテーマとなっています。

 講義では、基礎的な知見と触診を織り交ぜながら、臨床で直面する疼痛や夜間痛についてもアプローチを学習しました。秋津鴻池病院のスタッフも協力して、触診や動かし方を実践する時間を設け、あっという間の90分講義となりました。受講生にとって学習は大変ではありますが、講師にとってもこのような講義の流れや資料を作成する過程は、非常に過負荷になるため、石橋先生にとっては小さい子供を抱えながらの準備には、相当な努力と熱意が必要であったと思います。石橋先生、本当にお疲れ様でした。そして、ご協力頂いた皆さん、お疲れさまでした。

 

南和ブロック研修会 『私たちの地域の作業療法を知ろう!』

 アウトリーチの同日、午後より南和ブロック長の金星先生主催で、標記研修会が行われました。今回の研修会は、一人の講師が講義する一方通行のスタイルではなく、受講者参加型で5名の働く領域の異なる演者が20分程度発表をした後、グループディスカッションするというものでした。精神障害領域、発達障害領域、身体障害領域(回復期)、老年期障害領域(通所リハ)、在宅(訪問リハ)、普段関わりの少ない各領域の仕事ぶりを聞くことで、視野を拡げることにつながり、さらにグループで他施設のOTがどのように臨床をしているのかを知ることで、若いOTにとって刺激的な一日になったようです。研修会では、28名の参加が得られ、懇親会でも16名の参加が得られ、交流の意味でも充実した研修会となりました。リハセンターの皆さん、準備から当日運営まで、ありがとうございました。

 

神経難病コミュニケーション機器支援 14 ②

 前回訪問の際は、各種スイッチを提示できずに終わったため、改めて訪問させて頂きました。今日は、自宅のパソコン環境で、カーソルの調整、拡大鏡の調整、フリーソフトのダウンロードから音声機能の調整、スイッチの設定、試行まで実践させて頂きました。視覚障害に聴覚障害、さらに知覚障害が合わさると、画面に近付いて見ながらスイッチを操作するという行為が非常に難しくなります。スイッチを押している感覚が得られず、視覚的に画面を見続けることができなくなるのです。この日は、実際にフリーソフトに触れて頂き、課題を抽出することができたので、次回は音声入力でのパソコン操作を試したいと思います。少しでも、豊かな生活が送れるように支援を継続していきます。

 

平成28年度 スキルアップセミナー⑨

「認知症における作業療法実践」

 昨今、日本全国で認知症支援の取り組みが報告されています。OT協会も専門分野でもある「認知症」領域での作業療法士の活躍を期待し、さまざまな取り組みを始めています。

 今回は、奈良県士会で認知症支援の委員を務め、大淀町では認知症予防教室の企画運営に携わられている秋津鴻池病院のおられる坪内善仁先生に講義をして頂きました。最近は、行政からの講演依頼も増え、壇上でのトーク術に磨きがかかってきています。臨床を続けながら大学院にも通い、自己研鑽に努めている姿は、臨床家の鏡です。さまざまな評価法の紹介から、実際に認知症患者をどのように捉えるかといった盛り沢山の講義内容で、受講者にとって良い学習の機会となったのではないでしょうか。今日も準備から運営に尽力して頂いた皆さん、そして豊富な資料提供をして頂いた坪内先生、ありがとうございました。

 

神経難病コミュニケーション機器支援 14①

 今回は、シャルコーマリートゥース病という平成27年に指定難病となった末梢神経障害を主とする難病患者様宅に訪問してきました。この疾患は、四肢末梢の筋力低下や感覚低下に加え、視神経や聴覚障害が合併することもある病気です。徐々に視力低下が進行し、パソコンを使用してのメールやインターネット検索が難しくなってきたということで、保健師様より相談を受けました。

 近年、IT機器の進化は著しく、なかでもApple社のiPadにはアクセシビリティ機能の中に、視覚サポートとしてボイスオーバーや操作サポートとしてスイッチコントロールが内蔵されています。ボイスオーバーはiPadの画面を触れると音声化してくれるもので、アプリを開いても音声化してくれるため操作することが可能になります。スイッチコントロールでは、Bluetoothを用いて各種各型のスイッチを使用することができるようになります。

 今回は、現在のパソコン環境での使用を希望され、iPadは紹介までにとどめ、既存のパソコンにフリーソフトを活用して各種スイッチを試行していくことになりました。幸いにも、訪問リハで希少な女性の作業療法士が入ってくれています。詳細な機器の設定等については、情報共有しながら支援を継続していけたらと思います。今後ともご支援をよろしくお願い致します。支援の実際については、次回報告いたします。

 

平成28年度 スキルアップセミナー⑧-2 「手指機能障害への作業療法」

 先週に引き続き、毛利先生による標記の研修会が行われました。今回は、浮腫に対するアプローチとして、自着性の伸縮包帯を巻く方法を伝授して頂きました。手指の浮腫に対しては、紐巻き法が知られており効果的ですが、時間がかかりすぎるのが難点でした。この包帯を用いた方法では、簡易で且つ手短にアプローチできるため、受講者の皆様も実践に用いることができるのではないでしょうか。スキルアップセミナーでは、臨床経験豊かな先生方に抗議して頂いており、日常の臨床では得られない学習が図れるものと思っています。今年度のスキルアップセミナーは、残り3回となりました。是非、ご参加ください。

 

平成28年度 スキルアップセミナー⑧

 「手指機能障害への作業療法Ⅰ」

 古くは「上肢はOT」という時代がありましたが、今でもその名残は消えることはありません。

OTが手指を診れない…といった問題意識から始まったセミナーです。講師の毛利先生は白鳳短期大学移られて、さらに講演に磨きがかかっています。講師自ら受講者に歩み寄り、触診の手ほどきをされ、手外科の領域に携わっていないOTでも臨床で役立つ視点を教示して頂きました。次回は、浮腫に対するアプローチも実践予定です。是非、ご参加ください。今日もご協力頂いた皆様、そして毛利先生ありがとうございました。

 

なら介護の日 2016

 11月5日、なら100年会館にて「介護の日」が行われました。なら介護の日には、リハビリテーション専門職である理学療法士、言語聴覚士、作業療法士の3士会共同で例年参画している奈良県主催のイベントになります。我々が担当する相談ブースには、毎年さまざまな相談に来られます。「どうしたら資格がとれるの?」といった質問から、家族の介護方法や今後の支援の進め方など多岐に渡ります。今年は、パーキンソン病に罹患されたご家族の介護及び支援の在り方について相談を受け、後日当士会のアウトリーチ支援につながるケースがありました。専門職として、今後も多角的に支援ができればと考えています。今年も、ご協力頂いた奈良県の担当者の皆様、PTST士会の皆様、ありがとうございました。

 

平成28年度 スキルアップセミナー⑦

 「地域で求められる作業療法士の在り方」

 昨今、可能な限り住み慣れた地域で生活を継続することができるような不活的な支援・サービス体制の構築を目指し、行政はさまざまな取り組みを行っています。その中で、作業療法士がいかにその存在意義を示していけるかが問われています。今回のセミナーでは、地域で活躍されている作業療法士の辰巳一彦先生を迎え、標題の通り「地域で求められる作業療法士の在り方について講演して頂きました。日本の人口構造、社会保障制度、地域保障制度、地域包括ケアシステムといった現状を踏まえ、リハビリテーション専門職が危機感をもって存在を示していくという熱い内容で、臨床家にとっては刺激的なセミナーになったのではないでしょうか。これからは県士会の皆さんで盛り上げていきましょう!ご協力頂いた皆様、辰巳先生、ご多用の中ありがとうございました。

 

神経難病コミュニケーション機器支援 13③

 今回はピエゾセンサーの試行に行って参りました。スイッチの適合は、あくまでも本人様の受け入れが良好でないと日常使用には至りません。瞬きでも使用できることが分かれば、ベッド上臥位姿勢でもテレビの操作やインターネット操作が可能になります。伝の心の導入により、ヘルパー・訪問看護師などとの意思疎通が図れ、双方向性にストレスが軽減したと聞いています。今後も、わずかなことかもしれませんが、「生きる」支援を続けて参ります。

 

なら介護の日 2016

 厚生労働省は、“介護について理解と認識を深め、介護従事者、介護サービス利用者及び介護家族を支援するとともに、利用者、家族、介護従事者、それらを取り巻く地域社会における支え合いや交流を促進する観点から、高齢者や障害者等に対する介護に関し、国民への啓発を重点的に実施するための日”として、「11月11日」「介護の日」と決めました。

 奈良県でも5年程PTOTST士会共同で相談ブースを設け、参加させて頂いています。ぜひ、皆さんもご参加ください。

 

神経難病コミュニケーション機器支援 13②

 「ベッド上ではモニターが見えない」との訴えに応えて、部屋のモニターを配置変えしてきました。加えて、ベッド上で側臥位を取られ、眼鏡を使用されているこの方に有効と思われた、写真のような指サックを改良したスイッチを試してきました。感度を調整すれば使用可能なことがわかり、本人様も私も一安心です。眼鏡フレームとこめかみの間に挟み、簡易に取り外しが可能なツールは、今後有効に働くことでしょう。

神経難病コミュニケーション機器支援 13①

 レスパイト入院から退院後、伝の心を使用してエアコンやテレビの調整をできるようにセッティングに参上しました。エアバッグセンサーを右足部で使用し、伝の心を猛烈な速さでコントロールするこの方は、PCのシステムを理解するや否や設定までこなしています。ひとつできることが増えると、テレビも空調も電気もと要望が増えていくのがヒトです。我々も随時、機器の対応に迫られますが、進化し続けなければなりません。今回も学びの多い機会を与えて頂き、ありがとうございました。

平成28年度 スキルアップセミナー⑥「意味のある作業を考えよう!」

 今回のスキルアップセミナーは、奈良県士会長の大松先生に講演して頂きました。「意味のある作業」という言葉は、近年作業療法士の中では、割とスタンダードになりつつあるかもしれません。しかし、その定義は曖昧で、なんとなく用いている用語であることに気づかされます。今回のセミナーでは、大松先生の研究成果をベースに、明確に指し示して頂きました。

「クライエントの年齢に関係なく 自ら意思表示し 生活史に関係し 自分自身を(再)構築していく 作業」、

クライエントの意味のある作業に日々かかわれる作業療法士って、素敵な仕事ですよね…!

神経難病コミュニケーション機器支援 Ⅻ①

 発症から5年が経過したALS患者様で、今回はレスパイト入院中に今後のコミュニケーション機器導入に向けた評価にお邪魔してきました。車椅子自操し、病棟トイレを手すり把持・膝をロックして自立しているケースです。御高齢で、今までパソコン等の使用に乏しい方にとっては、新たなツールの導入は受け入れられ難いことが多く、ローテクコミュニケーション技法に落ち着く結果となりました。在宅支援では、本人を取り巻くハード・ソフト環境の整備が難しいことも多く、今回も難渋することが予測されますが、うまく進展するように期待しています。このような機会を頂いた保健師様、本人様、ありがとうございました。

神経難病コミュニケーション機器支援 Ⅺ③

 前回訪問時、PSBでの摂食動作はどうかという相談を頂き、今回は福祉用具の業者様と私たちOTで同行させて頂きました。PSBの使用も高さなどの設定によって、動作の質が大きく変わります。調整と実践を行った後は、コミュニケーション機器の実践です。まずはフリーソフトを用いて、コミュニケーション機器に触れて頂きます。各種、入力方法やPC上でできることの確認を実践することで、機器の理解が深まり、機器との距離が縮まります。ひと通りの説明と了解が得られた後は、今後支援して頂ける在宅サービススタッフへの引継ぎです。これが、いつも難関となりますが、今回はOTが訪問してくれることになり、詳細な申し送りが可能となりました。今後の支援をよろしくお願い致します。

神経難病コミュニケーション機器支援 Ⅺ②

 前回、在宅サービス調整の助言をさせて頂いた方から、具体的なコミュニケーション機器や手段について知りたいとのご連絡を頂き、訪問してきました。進行に伴う身体機能の低下を感じておられ、不安を少しでも軽減できればとの思いから、保健師さまケアマネさまと支援を進めています。

 最近では、インターネットを駆使してご自身の病状に関する情報をお持ちの方が多いのですが、意思伝達やコミュニケーション機器に関する情報はあまりお持ちではありません。実際に各種スイッチを手に取り、操作してみる体験を早い時期にしておくことは後々大変有効になります。今回は、情報ツールとしてさまざまなサイトも紹介し、生活上の困りごと相談も実施してきました。ご協力頂いた皆様、ありがとうございました。

平成28年度 スキルアップセミナー⑤「急性期・回復期の精神科作業療法ー事例検討を中心にー」

 7月21日、子供たちはそろそろ夏休みに突入し、遊びに夢中になっている頃でしょうか。今日も作業療法士のみなさんは、クライエントのために汗を流しておられると思います。私たちも、遊びを大切にしながら臨床に励みたいものですね。

 さて、今回のセミナーは、やまと精神医療センターの南庄一郎先生に依頼し、標記の講義をして頂きました。南先生は、非常に熱心な臨床家で、県士会の研修会参加はもとより、さまざまな領域の研修を受け、認定作業療法士も取得されています。そして、「精神科」という限局した領域にとどまらず、作業療法士として広く、多くの理論を用いて、評価・臨床を実践しておられます。30名弱の参加者でしたが、事例を学び、考えるセミナーとなり、有意義な研修会となりました。

 今日もセミナー運営に尽力して頂いたスタッフの皆さん、司会の田結荘先生、会場設営にご協力頂いたリハセンの皆さん、そして南先生、ありがとうございました。

 

平成28年度 スキルアップセミナー④「作業療法の現場で活かせる物理療法~神経筋電気刺激療法を中心に~」

 7月7日、先週に引き続き西大和リハビリテーション病院の北別府先生より、標記の研修会を行いました。臨床実践のベースとなる理論・論文提示から、機器の紹介と実技、事例紹介まで限られた時間の中で濃密な講義が展開されました。近年、こうした電気刺激を用いた治療が徐々にリハビリテーション施設レベルでも行われるようになってきています。より一層、作業療法技術の発展につながることを期待しています。

 今回も会場の提供と設営にご協力頂いた皆様、そして貴重な臨床実践を動画も活用しながら提示して頂いた北別府先生、ありがとうございました。また、いつも配布資料のコピーとホッチキス留めに協力して頂いているみなさん、ありがとうございました。

 

平成28年度 「日本ALS協会近畿ブロック 総会・交流会」

 7月3日、事業部セミナーを終えたその足で、グランキューブ大阪で行われた総会へ参加してきました。近畿圏のALS患者さまや家族さまが集まる本総会では、当然奈良県内の方も来られています。

 3年程前から、本総会を手伝わせて頂き、交流を図っています。この総会がきっかけで奈良県内の患者さま支援に至ったケースもあり、我々にとっても大切な行事でもあります。東京の患者さまとネットを介したやり取りをする場面や例年通り来場者にマイクを向ける時間も設けられ、笑いあり涙ありの有意義な時間となりました。

 

事業部セミナー 2016 ①

 7月3日、関西福祉科学大学の酒井ひとみ先生と森之宮医療大学の横井賀津志先生を迎え、「クライエントの作業ニーズを捉える方法と作業ニーズの記載方法 ~ws形式で,COPM・作業分析を中心に~ 」と題したセミナーを開催しました。この研修会は、作業療法士の専門性を高める目的で進めてきている「作業」関連セミナーのひとつで、昨年度からお二人の先生に依頼し実現することができました。

 作業療法士の介入には、Hearingの技術が欠かせません。しかし、それはセンスやセラピストの経験値が大きく影響する技術でもあり、指導するのが難しい作業療法技術となっています。今回の研修会では、そうした作業療法介入に必要な技術を講義とワークショップ形式で理解し、COPMを用いて作業ニードを把握していく作業療法の流れを実践する内容で展開して頂けました。超ベテランの両先生は「作業」を分かりやすく簡単に説明し、そして本当の作業療法を明確に指し示してくれます。本当に貴重な学習の機会となりました。

 近年「過去にしていた作業だから実践した」といった内容の事例報告をよく耳にします。それは、作業分析がなされていない表れであり、作業療法士の仕事は、生活歴を整理し、作業ニーズ・作業分析を適切に行うことで本当の作業療法実践となるということを学習できました。

 受講者からも、非常に満足度の高い研修会であったとの声が多く聞かれました。今回の研修会で講演して頂いた酒井先生、横井先生、ありがとうございました。「作業」を語れる仲間を奈良県士会でも拡げていきましょう!

平成28年度 スキルアップセミナー③「脳卒中患者の上肢麻痺に対する作業療法」
 6月30日、西大和リハビリテーション病院をお借りして標記の研修会が行われました。講師は、県士会の理事・中和ブロック長を担っていただいている北別府先生です。臨床研究のみならず介護予防関連の実績も積み重ねている西大和リハビリテーション病院は、県内屈指のリハビリテーション病院で全国区となられています。そのような環境で作業療法部門を率いておられる北別府先生の講義は、エビデンスに基づく臨床の在り方と作業療法士として臨床にどう展開するかを明確に示してくれます。近年、若者の活字離れや勉強不足が危惧されていますが、講義の中で学ぶことの大切さを知る、良い刺激になったのではないでしょうか。

 次回は、「作業療法の現場で活かせる物理療法」の講義をお願いしていますので、是非ご参加ください。研修会の講義から、会場設営にご尽力頂いたスタッフの皆様、ありがとうございました。

 

平成28年度 スキルアップセミナー②「高次脳機能障害についての基礎知識と治療介入」②

 前回に引き続き、今回も前岡先生に講義を依頼しています。高次脳機能障害を有する患者さまへのアプローチについて、実際の臨床動画を用いて、その特徴の捉え方から介入まで丁寧に講義して頂きました。高次脳機能障害は、気付けないヒトには気付けない障害です。我々セラピストは、障害を見逃すことなく治療介入していくことが必須です。この研修会では、動画を整理しながら講義して頂いたことで、病態を掴む多くのヒントが得られたのではないでしょうか。ひたむきに臨床を続けながら、長い時間をかけて研修会準備を続けて頂いている前岡先生に深謝致します。今年もありがとうございました。

平成28年度 スキルアップセミナー②「高次脳機能障害についての基礎知識と治療介入」⓵

 前岡先生、しびぃ~

神経難病コミュニケーション機器支援 Ⅹ②

 iPadを購入されたALS患者さまの訪問をさせて頂き、Bluetoothのスイッチを試行してきました。今回は、ご本人様・ご家族様の希望で、せっかく購入したiPadをなんとか活用したいとのことで、iRemoconの紹介に訪問しました。この機器は優れもので、口頭音声で各種テレビや照明、エアコンの操作が可能になります。熱中症のリスクが高まるこれからの季節に、有効利用できる代物です。iPadやiPhoneを所有されている方には、在宅での環境制御として選択肢の一つとなりうる商品です。今回も、勤務時間外にご同行頂いた保健師様、ご協力ありがとうございました。

神経難病コミュニケーション機器支援 Ⅺ①

 今回は、保健師様より、身体機能評価と在宅生活で必要な支援について、ご相談を頂きました。在宅生活では、機能評価に加えてハード・ソフト環境の評価と調整が非常に重要になります。ご本人様へのヒアリングと介入に加えて、介護を担うご家族様の本音を探ることも大切です。「ちょっとお風呂の介助教えてください」と、ご家族様を離れた場所に連れ出し、現在の不安や想いを確認します。そして、必要に応じて、環境調整やサービス調整を担当ケアマネや保健師様へ情報提供します。

 病態や身体機能介入の知識を持ち合わせ、生活を支援する術を持っている作業療法士が輝ける場所は、やはり在宅なのかもしれません。今回もお世話になりました保健師様他、関係各位に御礼申し上げます。

平成28年度 事業部セミナー ① 作業に焦点を当てた目標設定と実践 齋藤佑樹先生

 5月14日(土)15時より、標記の研修会を開催致しました。齋藤先生には、一昨年奈良で行われた全国研修会の折に講演して頂き、その縁あって今年度開催することができました。全研の際には、奈良県士会員のほとんどがスタッフ参加していたため、講演を拝聴できなかったという声があり、今回待望の研修会開催となりました。

 「作業療法」をひとに説明するとき、特に講義する際には伝えることの難しさを痛感します。しかし、齋藤先生にとってはそれが簡単にできてしまうのです。作業療法における言葉の意味を整理して伝え、先人たちの理論と事例紹介を絡めつつ、明快にOTの在り方を示していくその凄みは、プロフェッショナルの極みです。研修会最後に仰った「目的と手段を混同しなければOTは決して専門性に悩むことはない」という言葉、これに多くの作業療法士が気づくことができれば、作業療法の未来は明るいように思います。   

 5時間かけて遠路奈良まで来て頂いた齋藤先生には深謝いたします。そしてご協力いただいたスタッフの皆さん、ありがとうございました。実に楽しい一日でした!

平成28年度 スキルアップセミナー①「老年期の作業療法」

 5月10日19時より今年度のスキルアップセミナーが開始されました。初陣を飾って頂いたのは、奈良県作業療法士会の東條秀則副会長です。かつては鬼の東條と呼ばれた東條先生ですが、齢50歳を過ぎ、渋さに磨きのかかるダンディズム50代を邁進されています。学びの姿勢は依然変わらず、背中で後輩育成をされているところが粋です。講義内容は、医療職としておさえておかなければならないリスク管理に始まり、OTにとって大切な「参加」「作業」を学習しました。奈良県士会にも「作業」について語れるOTが多くなることを期待しています。スタッフのみなさま、今日もありがとうございました。

バリアフリー展2016 平成28年4月21日~23日 インテックス大阪

 今年も春の祭典、バリアフリー展がやってきました。生活の中のちょっと困ったこと相談コーナーにおいて、近畿府県士会よりOTが集結し、一般の方々や企業の方から相談を受けます。このブースは、近畿連絡協議会のイベントとして、数年経過しており、年々熟成されている感があり、一般の方々からの相談のみならず、最近では企業様からOTとコラボしたいなどの声も聞かれるようになってきています。今年も参加して頂いた皆さま、ご協力ありがとうございました。

神経難病コミュニケーション機器支援 Ⅹ①

 保健師様より、徐々に進行されているALS患者様の相談を受け、訪問することになりました。iPadを購入されたが、その活用方法は…ということで、Bluetoothのスイッチインターフェイスを持参することにしました。Apple社のアクセシビリティ機能は素晴らしく、さまざまな機能が購入した時点で既に盛り込まれています。身体機能の評価から、両手指での接点型スイッチを用いて使用できることが分かり、早速試してみます。iPadの操作は可能でしたが、新たにリモコンを操作したいという希望が聞かれます。意思伝達装置の赤外線機能であれば、操作できますが、iPadではアプリをダウンロードしたり、少々設定に時間を要します。それだけではなく、先を見越した支援も必要ですから、機器購入の費用負担も考慮しながら進めて行かねばなりません。デモ機の使用も考慮にいれ、次の訪問を約束し、この日はさまざまな手段を提示して終了となりました。

神経難病コミュニケーション機器支援 Ⅷ②

 レスパイト入院後、徐々に進行するALS患者様の身体状況に応じて、在宅で支援するスタッフに加わり適した支援を考える機会を頂きました。進行に応じて、ピエゾセンサースイッチでコールを試みます。スイッチングの難しさに加えて、身体機能の低下に伴い、体位変換の実施や抗重力位姿勢の機会を保つことが難しくなることで生じる、喀痰吸引の問題が重く圧し掛かります。在宅サービススタッフと家族様がひとつになって支援しなければ為しえない、生活支援で感心させられます。我々にできることは、次の段階での機器支援です。準備に取り掛かります。 

平成28年度 事業部活動報告開始

神経難病コミュニケーション機器支援 Ⅸ①

 今回は、「足技Ⅱ」を巧みに操るALS患者様宅の訪問です。その名の通り、足でパソコン操作をするためのマウスです。長年、仕事でPCを操作されている方にとっては、PC周辺機器の手段と方法さえ工夫すれば何とでもなるのが今の時代です。病状の進行に伴って「パソコンすら操作出来なくなったら…」という不安を抱く患者様に対し、さまざまな形状・対応できるスイッチとPC操作機器を提示します。そして、さらに他の患者様がベッド周囲の環境や、PC他コミュニケーション機器を使用されている環境を提示することで、安心して頂くことができました。今後も継続した支援が必要になるケースですが、訪問リハスタッフとも連携しながら、支援を継続していきたいと思います。今回の訪問に招聘して頂いた保健師さま、御家族様、ありがとうございました。

事業部セミナー2015

「OT誕生50年の今伝えたいこと~これからの作業療法士のあり方~」

 1月30日関西学研医療福祉学院にて、大阪府作業療法士会副会長の山下協子先生をお招きし、標記の研修会を開催致しました。OT経験45年、精神科・発達領域・総合病院・地域・教育というほぼすべての領域を経験されてきた先生ならではの「山下節」の炸裂した研修会で、笑いと感動、そして希望に満ち溢れる素晴らしい内容でした。受講者からは、作業療法士の今後に希望が見出せ、モチベーションアップにつながる研修会であったという感想も聞かれていました。私は、以前より県士会関連での仕事で御一緒させて頂いており、その仕事さばきもさることながら、夜の懇親会にて話を聞けることが非常に学びとなっていることに気づき、この度の研修会開催及び懇親会開催に至った次第です。教育に悩まされることの多いこの時代、相手の思考に合わせ、長いスパンで教育することが大切であるという話を聞くことができました。そして、先生のような先駆者であっても悩みチャレンジし、それでも答えのない戦いに挑み続けている姿を垣間見ることが出来たことは、我々の今後の取り組みにきっと活かされることとなるでしょう。今回の研修会に御尽力頂いた皆さま、ありがとうございました。

  

神経難病コミュニケーション機器支援 Ⅷ①

 ケアに携わるスタッフは、時に安直に伝の心というツールを使えばよいのではと考えてしまいます。しかし、神経難病患者さまの考え方はさまざまで、伝の心を使うことをためらう方は少なくありません。それは、口頭表出できている自分こそ、ヒトたらしめている感覚を見出せているからなのかもしれません。ただし、その意思を尊重し、伝の心の使用を遅らせると、本当に必要な時に操作が習熟しておらず使えなくなってしまう状況に陥ることもあるのです。寄り添うスタッフは、常にそういった心理状態を読み、こころの保ち様と先々を見据えた介入の両方に働きかける必要があると思います。神経難病患者様の支援には、皆が共通のコンセンサスを図ることしかり、より専門性の高い支援を突き詰めていくことが重要であることを再認識する機会をなりました。非常に熱心に支援されている保健師様、ケアマネージャー様、看護師様、そして御家族様、頭の下がる支援をいつもありがとうございます。大変勉強させて頂きました。

2016年スタート!

本年もどうぞよろしくお願い致します。

パーキンソング 

 当士会では、パーキンソン病友の会奈良支部の在宅療養相談を行っています。友の会では、「まほろば」という会誌が発行されており、今年の7月に友の会会員様よりパーキンソングの詩が載せられていました。「どなたか作曲できませんか?」と記されていたことから、音楽が趣味である当士会事業部スタッフに依頼し、作曲してくれました。バラードパターンなど、さまざまな曲調を提示してもらい、今回ピアノソロバージョンをアップしてみました。他にも、バンド版、歌無し版もありますので、御要りようの方は、当士会までお願いします。ご協力ありがとうございました。

 

神経難病コミュニケーション機器支援Ⅶ①

 神経難病の病状進行によっては、命綱であるワイヤレスコールの機能が使えなくなることがあります。そんな時に、私たちは様々なスイッチ類を用意し、提案し、操作できるようにすることができます。また、四肢の筋出力が乏しくなった状況であっても、頚部・顔面筋の筋出力によってスイッチを操作し、コールだけでなく、パソコン操作もできるようになります。この度の訪問では、ハーティーラダーという機器を通して、御本人様が文章を考え入力することで、それを知人に配信するという大きな目標まで生まれ、生きる気力の支援にもつながっています。微力ではありますが、我々のこうした活動を少しずつ配信し続け、何かしらの支援となるよう今後も継続していきたいと思っています。

 今回のケースについては、その後のフォローアップは訪問OTにお任せしたいと思います。温かく我々の訪問を受け入れて頂いた御本人様・御家族様、そして訪問スタッフさま、ありがとうございました。

第6回奈良県訪問リハビリテーション実務者研修会

 12月20日「活動と参加につなげる在宅・訪問リハビリテーション」をテーマに、標記研修会が行われました。その中で、1時間という限られた時間ではありましたが、回復期病棟における活動参加へのアプローチと題して、「参加」の支援のあり方を話させて頂きました。私はOTなので、カナダモデルも盛り込んで話したかったのですが、今回は多職種研修会であることも踏まえてPEOモデルの紹介までに留めて、ひと環境作業の視点と参加の支援を絡めて話してみました。訪問の研修会では、ベテランの先生も多く、私のような若輩者が話をするのはおこがましいのですが、少しでもOT的な視点を御理解頂ければ幸いです。本研修会の運営に関わられた先生方、ありがとうございました。


奈良マラソン2015

 12月13日、県内最大のイベントとなりつつある「奈良マラソン」が開催されました。事業部セミナー開催予定でしたが、諸事情により延期となり、参加者の応援に行って参りました。当日は、好天に恵まれ、大盛況のうちに終了致しました。当方のstaffは、県士会事業部ポロシャツを着て完走してくれました。

 私共は、平城旧跡の朱雀門から奈良県庁、奈良公園、鴻ノ池運動公園までチャリンコで激走しながら、県士会旗を振り、拡声器で応援するという、なかなか楽しい時間を過ごさせて頂きました。県士会の皆さまも、参加される方は、是非御教示頂ければ応援に参じますので、次年度も県士会員の御参加を期待しています。お疲れ様でした。


スキルアップセミナー2015「ADL分析」

 12月8日、今年度最終のスキルアップセミナーが行われました。講師は、奈良県士会副会長兼事務局長の西井正樹先生(関西福祉科学大学)です。西井先生の強みは、まさにその「キャラクター」にあります。つい先日行われた近畿他府県士会の会合でも、OTの重鎮たちに尻込みをせず、「西井節」でどんどん中に割って入っていきます。いつの間にやらフレンドリーな関係性が出来上がっており、なじみの関係性を築いていける「西井マジック」を目の当たりにすると尊敬の念を禁じ得ません。

 講義は、作業療法における「分析」という観点でまとめられた内容となっていました。普段何気なく作業療法を進めている過程においても、動作・環境・認知・個人・感覚・道具…といったさまざまな分析をしています。そうした技術を研鑽するうえで、自分の得手不得手を捉えて強化していくためにも有意義な研修会となりました。西井先生、ありがとうございました。そして、今日も準備から運営までお手伝い頂いた皆さま、ありがとうございました。


スキルアップセミナー2015 「精神障害領域で使える評価と治療」

 12月3日、秋津鴻池病院の木納先生による標記のセミナーが開催されました。木納先生はスケベで有名ですが、県士会では理事兼教育部長を担って頂いており、生涯教育制度全般の管理運営を務めて頂いております。皆さんは御存知ないと思いますが、現職者研修の管理は非常に大変で、昨年からはOT協会からの御達しで参加者リストを毎回協会に登録しなければならなくなっています。負担が多いにもかかわらず、加えて自己研鑽目的に修士課程にも在籍し、臨床を続けている我々の鏡なのです。研修会の内容は、身障領域にいる私達には、聞いたことのない検査バッテリーがあり、感覚的に実施してしまいがちな面接についても、理論を抑え、その意味を捉えたうえで解釈につなげるという、臨床で陥りがちな手抜きを見つめ直す機会を頂ける内容であったと思います。木納先生、参加者の皆さま、スタッフの皆さま、お疲れ様でした。


平成27年度 難病ケア学習会

 奈良市保健所にて開催された、難病ケア会議に出席して参りました。今回の会議では、先だって奈良県難病センターにて行われた会議を踏まえて、奈良市保健所での取り組みや課題について、支援者も交えた学習会として話し合われました。いかに支援者を増やすかといった課題についても意見交換され、次年度以降の取り組みへの汎化を目的に、建設的な話し合いがなされました。当士会としても、さらなるスキルアップを図るべく邁進していきたいと思います。関係者の皆さま、お疲れ様でした。

日本プライマリ・ケア連合学会 第29回近畿地方会

 11月29日(日)奈良県社会福祉総合センターにて行われた標記学会に参加してきました。プライマリ・ケア連合学会は全国規模の団体で、2010年に旧日本プライマリ・ケア学会、旧日本家庭医療学会、旧日本総合診療医学会が合併し、連合という名のもとに11,000名を超える規模の会員数となり、そのうち10,000名が医師である学会です。この度の発表に至った経緯は、近畿地方会が奈良開催となるため、当県士会へも後援及び参画の依頼を頂いたことがきっかけで、準備段階の会議から当士会大松会長に参加して頂き、当士会からも活動の報告発表をということで、発表の機会を頂きました。

 当士会からは、「認知症予防事業への作業療法士参画報告」坪内先生(事業部)、「一般社団法人奈良県作業療法士会による神経難病患者コミュニケーション機器支援アウトリーチの取り組み」倉賀野先生(事業部)、「一般社団法人奈良県作業療法士会によるパーキンソン病友の会奈良支部療養相談の取り組み」大西(事業部)、「閉じこもりの利用者が楽しみを獲得し外出するようになった一例」上野先生(ユーティー訪問看護ステーション)の4名が発表しました。フロアは座長も、ギャラリーも医師がほとんどの環境ですが、皆精一杯、作業療法士の仕事を啓発して頂きました。

 このような多職種の学会にも、作業療法士が参画し、我々の仕事をアピールする機会を頂けたことは非常に有難いことです。作業療法士の仕事は、まだまだ医療現場でさえ、多職種の方々に御理解頂けていない現状も事実として受け入れ、今後さらなる啓発活動が求められることを県士会の皆さまにも御理解頂ければ幸いです。最後に、当日クロークの業務まで担当して頂き、このような機会を頂いた大松先生、ありがとうございました。そして、御参加頂いた皆さま、ありがとうございました。


スキルアップセミナー2015 「手指機能障害への作業療法ⅠⅡ」

 11月19日26日、田北病院の毛利先生による標記の研修会が開催されました。謹厳実直な毛利先生ですが、笑うとチャーミングなナイスガイで、ファンもいるとか…。講義内容は、昨年度よりさらにバージョンアップされ、臨床的な考える視点も取り入れられ、貴重な事例紹介もして頂きました。毛利先生は、法人化以降、県士会の事務局で非常に大変な会計業務を担って頂いております。御多用の中の講義、ありがとうございました。また、いつものように研修会運営に携わって頂いた皆さん、ありがとうございました。


第35回近畿作業療法学会 近畿学会前日交流会

 今年の近畿学会は京都で開催されました。その前日には、例年行われている近畿交流会というものが開催されています。この会議は、近畿府県士会の理事が集まり、各士会での取り組み等を報告し、コンセンサスを図る前向きな取り組みで長年継続されています。この会議に参加した理事の多くが、写真のように早朝より近畿学会の受付業務を担っています。

 近畿学会は、興味ある講演や発表を聞くという目的以外にも、「生活行為」「災害」「認知症」「バリアフリー展」といった、作業療法士が周知しておく必要のあるテーマを知る機会にもなります。今後も、是非多くの方に参加して頂きたいと思います。来年は和歌山、再来年は奈良開催となります。奈良開催の折には、県士会員が一致団結して成功に導ければと思います。お疲れ様でした。

パーキンソン病友の会アウトリーチ報告

 「作業療法士のできる支援を社会へ」という観点から、法人化前よりパーキンソン病友の会奈良支部の皆様にご了承を頂き、在宅療養訪問相談を実施しています。北部は奈良市内から、南部は下北山村まで友の会役員の方と訪問し、御本人様・御家族様の生活上の困り事から身体機能及び環境評価まで、限られた時間の中で対応しています。

 今回訪問させて頂いた方は、日常生活は自立レベルであるものの、疾患特有の症状に悩みを持たれていました。薬剤効果に日差日内差を認めること、アライメント不良と筋力低下によって生じる膝関節痛、そして姿勢の崩れから生じる腰背部痛など、ADLレベルは自立と言えど健康とは言えない状況に陥っておられます。薬剤の相談については、御同行頂いているパーキンソン病当事者でもある役員の方から、自身の経験も踏まえてお応え頂き、あとは主治医への報告を依頼します。我々作業療法士は、家に入る門扉から環境面を把握し、当事者の身体状況に適応した環境であるか評価し、さらに日常生活のHearingから改善すべき点へアプローチします。もちろん、身体機能面への対応も行いますが、忘れてならないのは「作業」の視点です。部屋を見渡すと、その人となりが見えてきます。その作業の意味を会話の中から見つけ出し、今後も継続できる術を御家族様に伝達し、可能であればサービス利用につなげる伝達を行います。在宅生活を支援するというのは非常に難しいのですが、今後も我々作業療法士にできることを着実に社会へ配信していこうと思いますので、県士会員の皆さんも御協力の程よろしくお願い致します。

事業部活動日記 感謝!

 事業部では、年間15本程度の研修会を開催しています。研修会の申し込み受付から会場準備まで、スタッフにいつも協力して頂けることで運営できています。写真は、配布資料準備のひとコマです。いつも、ありがとうございます。


事業部セミナー2015「頸髄損傷等の四肢麻痺者に対するADLアプローチ」

 11月15日神奈川総合リハビリテーションセンターの松本琢磨先生をお迎えし、9時から16時までの6時間、実技を中心とした研修会を開催しました。昨年奈良県で開催された全国研修会にて、松本先生に御講演頂き、その夜の中村会長及びOT協会の方々との懇親会・3次会あたりで、厚かましくも奈良県士会での研修会を依頼し実現に至った次第です。

 長年、真摯に患者様に向き合ってきた臨床経験に裏付けられた作業療法は、何よりも動画に映し出される松本先生の患者様からその効果が滲み出ており、感動すら覚えます。この研修会で印象に残ったことは、写真のような座位・食事・移乗といったADL体験実技だけではなく、作業療法士としての諦めないスタンスであったように思います。

 臨床経験は治療に役立つものですが、時としてそれが足かせになることもあります。経験値から事例の予後をセラピストが勝手に決めるのではなく、対象者にどうしたいのかを問いかけ選択してもらうことが大切です。そして、身体の可能性を感じ、それを諦めずに向き合い支援すること、限界をつくらないことが松本先生のSpiritであったように思います。今回のセミナーでは、同センターより高木先生、兵庫リハから野上先生、服部先生、宮口先生がアシスタントに来て頂きました。厚く御礼申し上げます。また、前日から会場準備に動いてくれたスタッフの皆さん、当日の運営スタッフの皆さんに感謝申し上げます。

 


スキルアップセミナー2015

「脳卒中後の上肢麻痺に対する評価および治療に必要な基礎知識を、神経筋電気刺激を中心に学習する」「脳卒中後の上肢麻痺に対する神経筋電気刺激について、作業療法での応用を実技を交えて学習する」

10月29日、11月12日、2日間に分けて、西大和リハビリテーション病院の北別府先生に講義をして頂きました。北別府先生は臨床家でありながら、豊富な論文抄読と臨床実践により、最前線を走る治療を実践されています。西大和リハならではの実技研修も体験する貴重な研修会となりました。

 強面で有名な北別府先生ですが、お酒を飲むと…。ユニークな一面も見れますので、是非県士会活動で御一緒される際は、話しかけてみてください。研修会開催に際し、会場の準備からさまざまな御尽力を頂いた皆さま、ありがとうございました。


介護の日2015報告

 厚生労働省は、“介護について理解と認識を深め、介護従事者、介護サービス利用者及び介護家族を支援するとともに、利用者、家族、介護従事者、それらを取り巻く地域社会における支え合いや交流を促進する観点から、高齢者や障害者等に対する介護に関し、国民への啓発を重点的に実施するための日”として、「11月11日」「介護の日」と定め、各都道府県にて毎年行政と各関係諸団体と合同で実施されているイベントです。

 今年もPTOTST士会と共に、リハビリ相談ブースを開き、少数ではありますが、シビアな相談にお応えしています。なかでも、リハビリを受けておられる御家族様の生の意見については、セラピストの反省が必要なケースも少なくありません。このような奈良県行政とのコラボ企画に参画させて頂けることは、法人格をもった我々にとって大切な事業であり、今後も継続していければと考えています。

 ちなみに、各士会でパンフレット等配布物を持ち寄って相談ブースを開いているのですが、OT士会では啓発委員会の方で作成して頂いた自慢のリーフレットを閲覧配布しています(写真)。是非、セラピストの皆様にも、足を運んで頂ければと思います。ご協力頂いた皆さま、ありがとうございました。


スキルアップセミナー2015 「訪問作業療法 実務と連携」

 10月15日リハセンターにて、当士会理事でもある安井敦史先生による標記研修会が行われました。本セミナーでは、医療保険及び介護保険領域での訪問リハの正しい位置づけから、地域での連携、実務、作業療法実践について講義されました。訪問歴を長く経験されている安井先生ならではの経験値をふんだんに盛り込んだ内容で、病院で働くセラピストにとっても連携につながる実りある研修会となりました。クールに見える安井先生ですが、家族を愛する優しきお父さんでもあり、また、今後益々地域領域で活躍される作業療法士でもあります。地域での取り組みは、今後医療介護保険で作業療法士を活用することが有効かどうかを示す重要なファクターでもあり、県士会の皆さまにも関心を払って頂ければと思います。

 

神経難病コミュニケーション機器支援Ⅳ① 社会の生む大きな課題

「困ったことはないですか?」「やりたいことは何ですか?」

このような質問は、対象者を支援する方であれば、誰しもが行う声掛けではないでしょうか。しかし「ん~特にないかな…」という返答が返ってきます。そこで私は考えさせられるのです。もしかしたら、積み重ねられた制約が、このような思考を生んでいるのかもしれません。もっと初期の段階から「作業」に目を向ける視点で支援をできていれば…。


スキルアップセミナー2015 「脊髄損傷者への作業療法」

 9月17日リハセンターにて金星先生による標記研修会が行われました。金星先生は県士会で理事兼南和ブロック長を担って頂いており、皆さま周知のことと存じます。金星先生はラガーマンで、若手からの信頼厚い上司でもあり、県士会の次世代を担う貴重な存在でもあります。研修会は基礎から事例あり、PSBの実践ありの内容で、11月15日に開催される神奈川リハの松本琢磨先生をお招きしての事業部セミナーに繋がる内容で好評が得られました。脊損と言われると普段臨床で関与しない印象をもつ作業療法士の方も少なくないようですが、作業療法士として知識技術を持っておくことは、自分の引き出しを豊かにすることになりますので、是非今後の研修会にも御参加の程お願い致します。


第15回奈良高次脳機能障害リハビリテーション講習会

 9月6日標記の講習会に参加してきました。本実行委員会には、関西学研医療福祉学院の北野先生

に参加して頂いており、リハDRPTSTOT士会から実行委員の先生方に御尽力頂いています。講演は、当事者から医療職には耳の痛い声も聞かれ、改めて臨床家として自省する一日となりました。


スキルアップセミナー2015 「老年期の作業療法」

 8月27日、県士会副会長でもあられる東條秀則先生により、標記の研修会が開催されました。例年との大きな違いは「意味のある作業」の捉え方について、新たに盛り込まれた講義であったことでしょう。「参加」に対する作業療法士としての視点を、訪問リハ学会でも講演されてきた東條先生ならではの切り口で、受講者にとって新たな学びの機会になったと思います。臨床経験が長くなればなるほど、胡坐をかいてしまうのが人の常かと思われますが、年輪を重ねて且つ進化する東條先生に魅せられた研修会となりました。それでは我々も勉強しましょうか…。

神経難病支援日記

 サンプル用、低圧持続吸引器作成中。口腔嚥下機能低下に伴う唾液による誤嚥予防目的に、口腔内にメラチューブを挿入しておき、唾液を持続的に吸引するものです。これにより、誤嚥予防に加えて、シーツや枕の汚染が防止できるなどのメリットがあります。あくまでもサンプル用に提案できるように準備しています。

日本プライマリ・ケア連合学会第29回近畿地方会

 本ブログでも紹介しています県士会事業部の神経難病支援活動の報告を、標記学会にて行います。

 コミュニケーション機器支援、パーキンソン病友の会奈良支部アウトリーチ、認知症予防サロン活動、生活行為向上マネジメントの4本報告予定です。

 是非、ご参加ください。


啓発委員会会議参加報告

 県士会ホームページの左端にあるバナーを皆さまは御存知でしょうか?当方事業部活動報告バナーの下に、啓発委員会ブログというものがあります。そのバナーの通り、燃え盛る炎の如く、若手作業療法士(一部ベテラン作業療法士も…)が集まり県士会員の横のつながりを深めて、啓発につなげていくための活動をしてくれています。今回は、県士会の未来を支える若手の皆さんが集まるこの会議に、事業部長として参加してきました。その使命は、県士会初の試みともなる「作業療法の日」というイベントを開催し、内外への啓発活動を行うため、次年度開催に向けた概略を伝えるために御時間を頂いた次第です。このイベントが成功すれば、全国的に見てもレアな啓発企画となることは間違いなく、楽しみです。もちろん不安もいっぱいではありますが、皆さんの若い力でアイデアを持ち寄り、成功裡に導ければと考えています。今後とも皆さんの御力添えをよろしくお願い致します。


スキルアップセミナー2015「意味のある作業とは」「人間作業モデルを使った事例検討」

7月19日(日)関西学研医療福祉学院にて22名の受講者を迎え、奈良県作業療法士会会長の大松慶子先生に標記の講義をして頂きました。大松先生には長年奈良県のOT士会に御尽力頂いており、県士会員を牽引して頂いている貴重な存在です。この2テーマは、作業療法士として働く上で、どの領域においても知識として押さえておいて頂きたい内容であり、スキルアップセミナーで毎年お願いしているテーマです。このテーマを講義できるのは、大松先生しかいないと言っても過言ではないかもしれません。

普段何となく理解していそうでうまくひとに説明できない難しいテーマですが、大松先生の熟練された講演と実際に事例を考えてみる実践研修を織り交ぜた講義構成で、満足頂けるセミナーになったと思います。是非、臨床でのアプローチに活用して頂きたいと思います。御時間を頂いた大松先生ならびに運営に協力して頂いたスタッフの皆様、ありがとうございました。

 


AAC勉強会実施

 神経難病患者様の支援を通じて交流のあったパシフィックサプライの村上氏と、川村義肢株式会社の中村氏の御尽力により、AAC勉強会を開催しました。OTを中心にSTPTも参加して、基本から一部応用編まで御教示頂くことができ、大変有意義な研修となりました。各種疾患に伴う症状はさまざまでありますが、その病態と特性に適合させていくには知識技術が必要で、いつも新たな機器にアンテナを張っておくことが重要です。セラピストの無知は罪です。このような機会を頂いた御二人に、深謝致します。


神経難病コミュニケーション機器支援Ⅲ③

 スイッチ操作がうまくいかないとの御相談を頂き、訪問してきました。若干の筋力低下がみられたものの、スイッチ操作には十分な筋出力を有されていますので、PPSエアバッグセンサーを試行しました。非常に円滑に操作され、「伝の心」の入力を見せてくれます。そこで入力されたのが写真です。「手の訓練からすれば今はボタンがよい」と明確に意思を表示されます。強い意志をお持ちの方ですので、これからさまざまな作業を見出すことが可能になると思われます。このような方にこそ、作業療法士が介入し、共に「作業」をつくり支援してほしい、そう切に願う支援となりました。訪問リハの先生方に期待です。

 

神経難病コミュニケーション機器支援Ⅴ①

 多系統委縮症の患者様宅に訪問してきました。訪問の目的は明確で、構音障害によるコミュニケーション機能の低下を補う機器の調整です。訪問リハの先生方が居室環境や福祉用具の対応をして頂いており、スポット訪問の私達としては、スイッチの適合をみるだけです。手指の拘縮を認めますが、PPSエアバッグセンサーをたたんだ状態で使用できそうなことがわかり、今度は機器の反応設定です。疾患特有の症状でもありますが、スイッチを操作する際、筋肉の収縮と弛緩を協調的にコントロールする動作は、不得手です。しかし、レッツチャットでは、震え誤動作防止機能等があることから操作を可能にしてくれます。簡単な入力は可能になったところで、今後の導入については訪問リハの先生方で対応して頂くこととなり、今日の訪問は終了です。同行してお時間を頂いた訪問リハの先生方、業者様、保健師様、そして御家族様、ありがとうございました。


神経難病コミュニケーション機器支援 匠に同行訪問編

 本日、いつもお世話になっている師匠のALS患者様訪問に同行してきました。迅速かつ的確な評価、機器紹介の手際よさ、患者様との対話、全てにおいてプロフェッショナルと言える技術が網羅されています。その人間力然り、先々自分たちの介入がなくなった後でも、御家族や周囲のサポートで補い合っていけるように配慮されている様を見せつけられました。スイッチひとつとっても、なんでも全てこちらで済ませてしまうのではなく、御家族にも考えて頂く機会として宿題を出す。なかなか思いつかないことです。

 在宅に訪問すると、利用されているベッド周囲の環境や福祉機器の?が散見されるのですが、すべての解決に走り過ぎるのではなく、まずは「与えられた仕事を確実にこなすこと」が我々のような外部からのスポット訪問に必要な謙虚さであることを教えられました。精進あるのみです…。


平成27年度 重症難病患者コミュニケーション支援協力者連絡会参加報告 & タブレット型伝の心紹介

 6月30日、難病支援センター主催で、標記の会議が行われました。県内の保健師及び我々を含む支援者が集まり、現状の課題や今後の対応策について検討する機会です。県内の支援体制については、支援のあり方含め支援者の課題もあり、今後更なる真価が問われています。頑張っていきましょう。

 本会議の前に、近畿ALS協会副会長の計らいで、メーカー担当者を呼んでニュータイプの「伝の心」が紹介されました。多くはまだ語れませんが、メーカーも努力を重ねて戦っていることを知ることができました。年内公表の新商品に期待しましょう。


スキルアップセミナー2015「認知症における作業療法実践」

 6月25日、秋津鴻池病院で標記の研修会が行われました。講師は、秋津鴻池病院の坪内善仁先生です。県士会事業部の副部長として裏方を支え、現在県内某所で始動している認知症予防事業にもリーダーとして参画している坪内先生は、その名の通り、仁義を重んじ、そして後輩を愛す、顔に似合わず「良い男」なのです。講義の内容も着々と進化させてくれています。

 本日は40名を超える参加者がおられ、ベテランの先生方もちらほら受講されていました。受講生からは、新しい知識や情報を得ることができて良かったなどの声が聞かれていました。お酒好きの坪内先生は、今頃きれいな奥様のもとには帰らず、居酒屋で飲んだくれていることでしょう…。ご協力頂いた皆様、ありがとうございました。


神経難病コミュニケーション機器支援Ⅲ②

 先日お伺いしたALS患者様宅へ再訪問してきました。用件は「伝の心」の再調整ですが、加えて依頼していたリクライニング車椅子及びクッションの適応を確認してきました。患者さまは、自宅トイレでの排泄を続けられており、トイレスペースとの兼ね合いもあって小ぶりな介助型のリクライニング車椅子を選択されていました。しかし、この車椅子では写真のように背部の支持性が低く、座位時の安楽性を下げてしまい呼吸苦につながってしまいます。スポットでしか訪問できない私達にとっては、その都度評価をしながらさまざまなパターンの調整を繰り返すことが出来ないもどかしさに苛まれます。この件については、宿題とさせて頂き、再度訪問させて頂いた折に、「伝の心」の再調整と共に対応することになりました。前回の訪問後、即対応して頂いた御家族様、保健師様に感謝し、宿題に取り掛かります。


神経難病コミュニケーション機器支援Ⅳ①

「ハンチントン舞踏病は、大脳基底核の障害で不随意運動がみられる」

学生の頃に習った記憶はあるものの、正直、臨床で経験する方はほとんどおられないのでは…。

四肢の舞踏運動と同時に口唇や舌の不随意運動がみられ、嚥下構音機能にも影響し、さまざまな障害を起こします。さらに、前頭葉側頭葉の機能低下も生じることから、いわゆる抑制系にも影響を及ぼします。

「伝の心」の操作中、随意的なスイッチコントロールが難しく、押したいタイミングで押せない症状がみられます。また、押すことが出来ても放せないといった筋肉の収縮と弛緩のコントロール障害もみられ、スイッチの適応に難渋します。しかし、時折テレビスイッチの操作などがうまくできたときに見せてくれる患者様の笑顔は格別です。何が何でも活用できる部位を探さねばなりません。手指機能からWrist、前腕、肘関節、肩関節、随意的にコントロールできそうな部位は全て試していきます。筋緊張の影響も大きく関与することから、座位から臥位でのスイッチコントロールも試します。比較的、下肢の筋収縮がコントロールしやすいことが分かり、写真のような膝関節を伸展することで空気圧をセンサーがキャッチするスイッチで試してみます。タイムリミットにより、本日は一時退散としましたが、再度Tryしに行きます。快く受け入れて頂いた御家族様、御同行頂いた担当保健師様、ケアマネ様、業者担当者様、ありがとうございました。


第8回 奈良県作業療法学会&総会 終了

平成27年6月14日(日)やわらぎ会館にて、中和ブロック担当の奈良学会が開催されました。

御尽力頂いた中和ブロックの皆様、ありがとうございました。

その後の懇親会では、毎年恒例になっている西井先生のMCっぷりを今年も見ることが出来ました。

そして、2次会3次会へと進むのでした…。


神経難病コミュニケーション機器支援Ⅲ① 

 遅出勤務の前に「伝の心」の適応を見に行って参りました。「伝の心」は、意思伝達装置の中でもメジャーなツールのひとつです。まずは、レンタルで試行してから導入という流れになるのですが、PCに習熟された方でもスイッチ操作がうまくいかなければ使用には至れません。そこで上肢手指機能を主とした残存機能を見極める必要があるのですが、今回も座位姿勢から筋緊張、頚部体幹上肢下肢と筋出力の状態を評価し、適した肢位で適したスイッチの適合を探ります。坐クッションや頚部を保持するスーパーヘッドなどの福祉用具を紹介し、その必要性、メリット、デメリットを説明します。

 本題の「伝の心」操作評価では、速度の調整をし、御本人様の操作環境をチェックします。操作をみていると、どうも「日記」を付けたいような印象を受けます。日記という作業には、我々が安易に言葉にしてしまいがちな余暇や楽しみといった要素だけではなく、その方の想いを綴る深い作業になっていることがあります。その辺は、これからのかかわりの中で少しずつ紐解いていければと思います。今日も学習の機会を頂いた、御本人様御家族様、担当保健師様、ありがとうございました。

 

平成27年度ALS協会近畿ブロック総会 参加

5月30日、グランキューブ大阪で行われた標記総会に当方スタッフと参加してきました。

本総会に参加される患者様、御家族様にとっては一大イベントとも言えます。

御家族様やサポートスタッフとチームを組んで、近畿各地から出席されます。

奈良県からも患者様数名と保健師様が参加されています。

本総会では、定例の報告、講演が組まれていることに加え、イベントの目玉とも言える患者様御家族様にマイクを向ける交流会が組まれています。

交流会では、自己紹介や病気にまつわるエピソードなど、笑いあり涙ありのマイクパフォーマンスを魅せられ、コミュニケーションが難しい中でも機器を活用してこの日のために文面を作成して来られます。

幾度となく痛感することは、病院勤務の日常では知ることのできない世界が、社会及び生活の現場にはまだまだあるということです。今日も、自分のちっぽけなOTとしてのあり方を自省し、前を向く機会を頂けたことに感謝します。


神経難病コミュニケーション機器支援Ⅱ②

先日、宿題を頂いたワイヤレスチャイムについて、そのリスクについて承認を頂き、写真のようにスイッチでコールできる細工をして持参しました。

また、コールに際し、一つの手段だけでは不安があるため、iphoneのアクセシビリティスイッチコントロールを活用し、頚部回旋でSiriを起動させる方法も教示しています。

御本人様の訴えられていた右肩痛については、Quadrilateral spaceの狭小化による腋窩神経絞扼症状と考えられ、ストレッチングの重要性を説明し、訪問リハスタッフへの伝達をお任せして対応しています。

さまざまな疾患に後発する拘縮は、多くの弊害を生みます。我々therapistにとって拘縮予防を図るアプローチは、急性期から生活期に至るまで必須であることを再認識しました。

スキルアップセミナー2015

「高次脳機能障害の基礎知識と治療介入ⅠⅡ」

5月21日、28日と標記の研修会を開催致しました。

講師は、天理よろづ相談所病院の前岡先生です。前岡先生は、県士会理事及び保険福祉部長、代議員まで務めて頂いており、県士会にとっては欠かせない人物の一人です。

一件強面の前岡先生ですが、笑うとチャーミングで、出勤にはロードバイクを使うという健康的な側面も持ち、勤勉な臨床家でもあられます。

このテーマは、OTにとって必須であることから、すでに3年目に突入しています。年々、動画の数も増え、質的変化を見せて頂いており、深謝しております。

前岡先生に感謝すると共に、会場を提供して頂いた奈良県総合リハセンター、ご協力頂いたスタッフの皆様に感謝申し上げます。ありがとうございました。


神経難病コミュニケーション機器支援Ⅱ①

今回は、コールスイッチの一工夫についての相談です。

右手指を中心とした操作でスイッチ操作されている現状ですが、少々努力様になってきており、別の手段等について検討しました。

いつものように、人任せの情報収集に頼り過ぎず、自分で全身の評価を行います。顔面筋、頚部、肩甲帯、胸郭、腹部、上下肢、手指、能力をみて記録しておきます。

御本人様のDemandsとニーズを加味しながら、現状の打開策をスイッチなどの紹介を含めて探っていきます。多くの商品を知って頂いておくことは、今後の進行を考えた際に有効な手立てになりますから、導入に至らなくとも意味があります。

今回は、御本人様がiphoneを活用され、うまくコールされていることもあり、新規の商品購入まで言及せず、既存の方法で経過を観ることになりました。

既存のワイヤレスチャイムについては、一旦持ち帰り、スイッチの工夫をすることにして、この日の訪問は終了となりました。

快く受け入れて頂いた御本人様御家族様、御紹介頂いた保健師様に感謝申し上げます。また、御同行頂いた担当ケアマネ様、訪問スタッフ様、ありがとうございました。

神経難病支援日記

評価用スイッチ作成中。

神経難病コミュニケーション機器支援Ⅰ②

2度目の神経難病患者様支援の訪問に行って参りました。

今回は、業者さんと同行し、静電気で反応するポイントタッチスイッチの試行です。

まずは、頚部回旋筋群の評価から、顔面の頬骨、こめかみで触れる部位を特定します。

セッティングのあと、要望にあったコールチャイムを施行し、さらに伝の心の試行にまで発展しました。

伝の心が導入できれば、テレビのスイッチ操作やインターネット操作、エアコン操作、電灯のスイッチ操作まで可能になります。

できることが少しでも増えるということは、我々が想像する以上に意味のあることのようです。

なによりも患者様の笑顔が物語っていました。

我々の出来ることは微々たることかもしれませんが、少しでも継続してフォローアップできればと考えています。

気になっていたリクライニング車椅子の座位姿勢、御家族様のトランスファーまで確認でき、有意義な一日となりました。

夜間の頚部・肩関節痛の生じる患者様は、神経難病に限らず中枢疾患患者様にも言えることですが、Forward head postureで肩甲骨のアライメント崩れている方がほとんどです。

座位・臥位でのポジショニングを伝達して今回の訪問は、終了です。

この度の訪問にてお世話になったケアマネさん、患者様御家族様に深謝致します。


バリアフリー展2015閉幕!

今年も近畿連絡協議会主催の「生活の中のちょっと困ったこと相談コーナー」に奈良県士会から参加してきました。

16日~18日の3日間、御参加頂いた先生方、ありがとうございました。

このイベントでは、作業療法を皆さんに知って頂くことに加え、何より普段お困りの動作や作業について相談を受け、各県士会の作業療法士がお応えする大切な機会です。

私たち作業療法士が新たに気付かされることも多く、毎年多くの課題を突き付けられる貴重な経験です。初参加の作業療法士からも、普段の臨床業務では得られない学びの機会になった旨の感想を頂きます。こうした経験をまた臨床に活かすことで、社会に通用する作業療法士が育まれていくのかもしれません。

このような機会を与えてくださる関係各位に感謝申し上げます。


事業部活動開始! 

神経難病コミュニケーション機器支援Ⅰ①

一昨年頃より、ALS患者様の支援活動をさせて頂いています。

今回の訪問では、家人様を呼ぶ際のコールスイッチの評価調整が目的で、いつも熱心で我々を活用して下さる保健師さま、担当ケアマネージャーさまと同行しました。

御本人様のデマンド及び家人様の御意向を踏まえ、身体機能評価を交えて、スイッチの適応について意見を伝えます。

さりげない会話の中から、その方の生活を知る技術も作業療法士ならではです。

発声、声量、筋出力の日差、日内差について確認することも必須です。

ケアマネージャーの御配慮で、スイッチのデモ機リースをその場で依頼し、この日は終了です。

終了後、評価や生活スケジュールを確認する中でみえてきた今後の課題について(身体機能、離床中のリクライニング車椅子のポジショニングのあり方、離床中の頻脈、いまできる作業の開発など)、考えます。

次回の訪問では、スイッチの調整に加えて、御本人様の心情にどうコンタクトしていくか…

生活をみて、作業をみて、関係性をつくって「生きる」を支援する作業療法士の出番です。